巨大な市場を持つインドのリライアンス・ジオの躍進

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インドのリライアンス・ジオ社は10億台のデバイスを接続する計画とともに、IoTネットワークをスタートさせると発表した。


リライアンス・ジオ社のMukesh Ambani会長は、今後2年間で20億を超えると予想されるインドの接続デバイスの少なくとも半分に電力を供給する目標を設定した。
リライアンス・ジオのテレコム子会社であるリライアンス・ジオ・インフォコムは、同社の4Gネットワークを活用してナローバンドモノのインターネット(またはNBIoT)を開始する。


製造、輸送、物流、ユーティリティ産業機械の分野において、低コストでシームレスな接続をターゲットに据える。個人客ではなく産業に注力しているのは、100のスマートシティの建設に対するインド政府の10億ドルの投資が影響したと見られている。

 

インドのIoT接続デバイスの数は現在約6,000万だが、2020年までにオンラインデバイスが32倍に急増すると予測されている。
大規模な成長が予想されることで、90億ドルの国内市場を駆り立て、無数のスマートデバイス企業と新しいテレコムプレーヤーを引き付けてやまない。


インドなどの新興経済圏はIoT技術をネットワーク構築中に簡単に組み込みやすく、従来のネットワークインフラストラクチャを飛躍させるのに適した環境にある。
インド政府がフロントエンドのスマートシティアプリケーションに資金を投入し始めたことから、リライアンス・ジオのようなIoTネットワークがトラフィックフローの最適化から政府のeサービスに至るあらゆるサービスの提供に意気込んでいる。


リライアンス・ジオ・インフォコムは2016年9月に参入した大手財閥傘下の新興勢力であるが、2018年度の決算ではインドの既存の大手携帯電話会社3社を減収に追い込み、独り勝ちとなった。
親会社の大手財閥リライアンス・インダストリーズ(RIL)の潤沢な資金をバックボーンに、低価格プランや実質無料の端末を投入、広告など販売促進も積極的に展開し、わずか1年半でシェアは15%強にまで高めたのである。


さらにリライアンス・ジオは、同社が立ち上げた世界最大級の4G LTEネットワークを使って世界第二の人口を誇る13億人のライフスタイルを変え、インドが世界のデジタル経済を牽引するリーダーへと押し上げることを目指しているという。

革新的なネットワークの目標はデジタルサービス空間の転換を図り、ネットワーク、デバイス、アプリケーション、コンテンツのエコシステムを低コストで実現することにあった。
世界初となるオールIPネットワークの自動化を成し遂げ、インドを世界一のモバイブロードバンド消費国へと成長させてきた経緯を持つ。

リライアンス・ジオは参入から、わずか18ヶ月で1億6,000万人の4Gサブスクライバの定着に成功する記録を打ち立てており、ネットワークの規模はわずか1年で約2倍の2.5エクサバイトに拡大している。
2018年末までには6.5エクサバイトとなり、ルーターの利用台数は25万台を超える見込みで、インドの総人口の99%がサービスを利用できるまでに拡大させるというから驚きだ。

参考:Mukesh Ambani plans to connect a billion devices on his IoT platform — and he isn’t only talking about light bulbs

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