2020年に注目すべき新興エネルギー技術5

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2019年は世界的な異常気象がもたらされ、先進国として名高い日本が台風災害により大規模停電を起こしたことは、世界的に驚きと恐怖を与えたであろう。
人間による環境破壊や化石燃料などを用いたエネルギー利用でもたらされる二酸化炭素の排出とそれに伴う地球温暖化が加速し、世界に異常気象がもたらされていると懸念されている。
日本の台風被害をはじめ、ベネチアの大洪水、ニュージーランドやカナダでの山火事など世界各地で異常事態が発生し、甚大な被害が相次いでいるからだ。

そんな状況で、わずか16歳の少女が怒りの声を上げ、各国首相に衝撃を与えるとともに世界から称賛を浴び、環境保護や再生可能エネルギーへのシフトにより注目が集まったのが2019年である。

2019年はソーラー、風力、蓄電池といったバッテリーストレージの技術が世界的にはシェアを拡大し、化石燃料とほぼ同等の競争に入ったと見る向きもある。

2020年に注目すべき新興エネルギー技術は、エネルギー部門の分岐点を迎える可能性があると専門家は指摘しており、いくつかの重要な分野に目を向けることを推奨している。
専門家が指摘する5つの新興エネルギー技術について考察したい。

1 水上設置型メガソーラーとして機能する、フローティングソーラーアレイ
ダムやため池、湖といった淡水域での使用をはじめ、海上でも活用され始めた。
地上設置型モデルに代わる有利で経済的な代替手段として期待されており、水上太陽光発電の普及は、太陽光発電エネルギーを主流とする未来型のエネルギー社会実現を加速させると注目されている。

2 電力の需給の流れを制御する電力グリッドの周波数を一定に維持するのに役立つ静的コンプレッサーの開発
電力グリッドを用いた、再生可能エネルギーの組み込みに役立つと期待されている。

3 動的輸出ケーブルの電力容量を増加させるための企業の取り組み
海底に固定された静的タービンとは対照的に、沖合の浮体式風力タービンから電力を岸に戻すための開発を行っている。

4 従来の原子力よりも放射線の放出が少なく、新しい原子炉の形として注目される溶融塩原子炉
核燃料物質を溶融塩に溶解させた液体燃料炉で、安全性が高く、廃棄物が少なくて経済性にも優れているというメリットを持つ。
日本においては福島原発事故で原子力に向けられる目が厳しくなる一方で、世界的には環境保全とエネルギー確保の両立を図るために原子力を再認識する動きがあるのも事実だ。

5 再生可能に製造された水素の活用
既に10ヶ国あまりで成長を遂げており、産業用の冷暖房からグリッドへの再生可能エネルギーの統合に至るまで、幅広い用途に活用が期待されている。

このように新興エネルギー技術の開発や進歩、普及に伴い、再生可能エネルギーのコストが低減し、グリッドストレージの性能が高まっていけば、2020年には持続可能なエネルギーへの移行を大きく進展させ、世界にプラスの影響を与え、世界のエネルギー経済が劇的な変化を起こすのではと期待されているのだ。

参考:5 Emerging Energy Technologies to Watch Out For in 2020.

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