海水を真水にすることで地球環境をよくする画期的な科学技術

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概要

エネルギー省のローレンスバークレー国立研究所、通称・バークレーラボの研究者が、海水から塩を取り出すための新しい形態を開発することに成功した。

この新しい形態では、海水から脱塩するための熱応答性のイオン液体化に、熱エネルギーを使用するため、従来の電気を使用する形態と比べてはるかに費用対効果が高いのが特徴である。


エネルギー省が資金提供をしているナノサイエンス施設・MolcuLar Foundryとバークレーラボが提携したチームは、イオン液体の有機成分が帯電したイオンに近接していると、海水から抽出できる水分子の数に直接影響を及ぼせることを発見した。この状態になったときに微調整することによってチームのイオン液体サンプルでは、海水からはるかに高い確率で塩を分離させ、淡水化させることができたのだ。

 

それが将来、世の中にどのような影響を与えるのか

地球温暖化の影響から海面温度は急激に上昇し、その結果海面上昇に歯止めがかからない。その一方で、地球上に住む20億人もの人々が、飲料水となる水を人の排泄物で汚染された水に頼っている。こうした汚染された水を飲料水として頼らなければならない地域は、2025年までに世界の全人口の半数に達するという予測さえ出ているのだ。


こうした汚染水を飲料水にしなければならない現状の最大の理由は、海水から塩を分離して淡水にするための淡水化システムが、エネルギー集約型であるということに尽きる。


今や海水は、地球環境を根こそぎ変えてしまうほどの危険性を持つまでに増えているくらい豊富にあるというのに、そこから塩を取り除いて淡水にして飲めるようにするには、多くのエネルギーを必要とするのだ。したがって、経済的に豊かで繁栄し、さらに優れた技術を有する機能を持つ国でなければ、安全な水を飲めないのが現実である。
そして、世界中には多くの貧困や内戦に苦しむ国があり、これらの国が多額の費用を投じて海水を淡水化させるのは不可能なことが、水という最も重要な衛生条件を悪くしているのは紛れもない事実だ。

バークレーラボが開発した改良イオン液体は、低コストで海水からの脱塩が可能になるため、より多くの海水を淡水に変えることができる。そうなれば、地球上で最も豊富な資源といっても過言ではない海水が、人間が生きていくのに最も重要な資源に生まれ変わるのである。

不足している淡水を海水から作り出せれば、地球温暖化によって増え続ける海水を減らすことさえできるかもしれない。
これまでは海水だったために飲めなかった水が飲めるようになるからだ。
2025年までに大幅な実用化ができれば、世界の半数の人口が汚染された水を飲む事態を避けることができる。
世界の人口の半数が海水を飲めば、かなりの量の海水を減らすことにもつながるだろう。海面上昇で国土が沈んでしまう危機に直面している国の人々を救うことにもなるかもしれない。早急に全世界で研究を加速化させ、一刻も早く、より効率よく素早く、そして衛生面においても優れた飲料水になるよう、脱塩ができる形態に整えなければならない局面に来ているのは間違いない。

参考:Scientists Cook Up New Recipes For Taking Salt Out Of Seawater

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