ウォールマートから端を発し、将来はワイヤレス充電が当たり前の時代が予見可能

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米国の連邦通信委員会であるFCCが、世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートに、ワイヤレスで電気を供給できる通信技術を許可したと報道されている。

ウォルマートは米国でも多くの店舗数を誇り、広々とした店内で多くの品物をディスカウントで販売している企業である。
それを支えるのが物流管理やコスト削減などを目的にする合理化・効率化であり、今回のFCCが許可したのは複雑な過程を形成するウォルマートのサプライチェーンで主に船・トラックなどの輸送などのシーンで活用される見込みとなる通信技術である。

採用されるのはオシアの「Cota」という技術で、専用の送信機から出される無線周波数に電力とデータを乗せ、それを受信側で受け取る中でデータのみならず電力の供給まで受け充電できる。
電力の供給を受けることができる距離に関しても15フィート以上の距離に対応し、数十台ものモバイル端末を一遍に充電が可能となる。

従来はモバイル端末の充電には電源ケーブルなどを必要とするが、この技術では半径で15フィート内に端末が存在するだけで、物理的なケーブルを必要とせずに充電できる画期的な技術である。
充電するため電力の供給作業が必要なくなり、半永久的に充電を意識することもなく、多くの情報機器を活用するサプライチェーンにも革命をもたらすとして注目されている。

 

インターネットの世界において、通信の分野ではWiFi環境が整備され、今までネット接続を行ううえでは有線LANが必要とされていたが、現在では不要になっている。
送受信に対応したWiFi設備が存在し、その無線を受信できる端末さえあれば誰でもがインターネットに繋ぐことができ、有線LANを端末に差し込む必要がなくなった。
ただ依然として電源の供給には、専用のケーブルや充電機器により電力供給を受けなければいけない実情がある。

もしケーブルを使わない場合には外出先でも利用するうえでは、リチウムイオン電池などに充電を行っておき、それを電力にして端末を稼働させる形となる。
もっとも、電池の容量がなければ、コンセントを探してケーブルを差し込んで、情報端末に電気の供給を受ける必要があるのはいうまでもない。

今回、FCCによりウォルマートに電力の供給まで行うことができる通信技術を許可したことは、人々の日常生活や産業構造にも劇的な変化をもたらす可能性がある。
たとえば、現在は急速にIoT端末が普及しているが、そのネックは電源をどうするかの課題が存在する。
つまり電源の供給ができなければ継続して使い続けることが困難であり、どうしても電力供給のための作業や物理的な機器を要する。

しかし電波に乗ってデータ通信のみならず、電力まで供給を行うことができる技術が生まれると人々の暮らしが完全なワイヤレスの時代が来ると予想される。
つまり物理的なケーブルの必要性もなくなり、空間の場所を取らない、コンセントを探す手間が不要、自由に通信端末をいつでもどこでも本格的にストレスフリーで利用することが可能になる。
また今まで電池に充電を行う作業があったが、それは非常用の電源や緊急用電源で活用されることになるはずだ。
電柱や電線なども必要なくなり、都市の美観にも優れ、災害対策にも優れる可能性もあり得る。

この技術が実用されることで、将来はすべての電気製品がワイヤレスで電気の供給を受けられるのが当たり前の時代が来ると予測される。

参照:FCC approves wireless charging tech for IoT devices, Walmart to adopt it.

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